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映画『サラの鍵』を観させて頂きました。
ユダヤ人収容所に連行される直前、納戸に幼い弟を入れ鍵を閉めたサラ。 頼れる知り合いもおらず、自力で弟を助けようと脱走を試みるが…。 時を超え現代、納戸の部屋をリフォームし、新しい生活を始めようとするジャーナリストの女。 雑誌の特集でユダヤ人を調べると、サラが自分の部屋に深い関係があると知る。 戦中と現代が一本の線で繋がっている。 それをこれほど自然に描いた映画はないだろう。 当たり前だが、同時進行で時間が流れているわけではない。 でも、地面に横たわるサラをジャーナリストが上から見下ろす様な場面転換がある。 随所に時間軸をハッキリさせないテクニックを感じる。 サラも現代人も愚直に生きる同じ種類の人間なんだよと、言われている。 サラを紐解くことで、ジャーナリストやサラの周辺にいた人たちにある種の「波風」が立つ。 それは、必要だったかどうかは観る方に委ねたい。 どうしたってアウシュビッツの事件は消えない事実で、 後生に多大な影響を及ぼす。 繰り返さない。 あれは異常だ。 肝に銘じる。 ☆隙のない脚本。 サラが名前を明かす瞬間。 両親がサラをナジる異常な精神になる世の中。 水場で星になる気高さ。 ジャーナリストについて行く娘の愛情。 サラを逃がす兵隊との交流と手の怪我。 リンゴを投げ入れる民衆とサラの家主の非情の表現。
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